HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
ボンド先生は私達に気遣い、病室を出て行った。

「眞白…どうして?そんな大切なコトを隠していたんだ?」

黒人さんの鋭い目が私の全身に突き刺さる。

「貴方に余計な心の負担を掛けたくなかったのよ…黒人さん」

「・・・何が…余計な負担だ…」


私は知っている。
私の前で黒人さんは強がっている。
今の彼は全てに絶望していた。

「貴方が夜…一人で泣いてるコト…知ってるんだから…私の前で強がっているんでしょ?」

「それは…」

「俺は居ない方がいいかな?」

充斗は私と黒人さんの間に漂う空気感を読んで、病室の外に出てくれた。

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