HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私がランチを食べていると奏弥先生が同席して来た。

「眞白さん…もう帰ったかと思ったよ…」

「いえ、久しぶりに東亜のランチ食べようと思って…」

「そうなんだ…」

私はメンチカツランチ。奏弥先生は唐揚げランチを食べた。

「やっぱり…医局の争いって…酷いですね…」

「んっ?あ…クロから何か訊いたの?」

「ううん」

私は首を横に振り、先ほどの渡り廊下での会話のコトを話した。


「そっか…『心臓血管外科医局』は東亜の中でも大所帯だからね…争いも激しいからね…」

黒人さんは私と結婚する前は一人でその争いを戦い抜き、自分の地位を築いた。

彼の地位を私は奪ってしまったんだ。

彼の身に何も起こらなければ、准教授の椅子は加藤先生のモノではなく、黒人さんのモノだった。


「眞白さん…?」

「ゴメンなさい…奏弥先生」

「・・・クロには全力で君と赤ちゃんを護ってくれと頼まれている…余り…人の噂は気にしない方がいい」

「でも・・・」

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