HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「ハーイ。黒人」

「エルザ…」

ショッキングピンクの派手めなスポーツウェア姿のエルザがサングラスを外して、青い瞳で俺を見つめ、声をかけて来る。

『リハビリは順調のようね…黒人』
『あぁ』
エルザも頑張って日本語を勉強しているらしいけど、なかなか上達しないとボヤいていた。
そんなエルザとは英語で会話を交わした。

実は・・・臨床留学中、エルザに告白されていた。俺には日本に婚約者がいると話して、彼女をフッてしまった過去があった。
エルザとは何かあると疑った眞白。女の勘とは恐ろしいと感じた。


婚約者と言っても…
あの頃の眞白は俺にキモチがなくて、完全に俺の片思いだった。

「じゃバイバイ…」

エルザには最近、恋人ができたよう。
エルザは俺に短く手を振り、恋人の白人男性とまた走り出して、去って行った。

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