HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

涙の再会

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春を超え、夏に差し掛かった頃。

私は前置胎盤と診断され、三十週目で出血し、そのまま入院して安静にしていた。

点滴で出来る限り、赤ちゃんを胎内に留まらせ、そしてようやく三十六週目を迎え、明日帝王切開での出産の運びとなった。

「いよいよだね…」

奏弥先生は回診で私の病室に訪れる。

「はい…」

黒人さんはまだ…ニューヨークに行ったまま、彼が帰国する目途はまだ立っていない。

だから、私一人で出産に望む。

「よろしくお願いしますね…奏弥先生」

「あぁ…それが俺とクロで交わした約束だ…俺は君が無事に赤ちゃんを出産できるよう…全力で頑張るよ…」

「ありがとう御座います…」

「そうだ・・・君限定の助手を紹介するよ…」

「助手？」

新しく入った助産師さん？