HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「何だか気持ちが悪い…」

手術前の処置を終えた眞白は導尿カテーテルが気持ち悪い様だった。

「赤ちゃんの為だ…仕方がない…」

「あ…これ…」

「何だ?」

眞白は俺に六ペンスのコインを渡した。

「私の代わりに持ってて…で、祈って…この子が無事に生まれますように…」

「分かった」

俺は赤ちゃんよりも眞白の方が心配だった。

「子供は一人でいいぞ…」

「えっ?」

「いや・・・俺の為に眞白はこの一ヵ月半…不自由な生活をしていたんだし…」

「・・・私は大丈夫だよ…黒人さん…執刀医はあの奏弥先生よ…彼の腕をちゃんと信じてあげなさいよ」

「そうなんだけど…」

「宇佐美さん…」

手術の時間が差し迫り、看護師がストレチャーを持って、入って来た。

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