HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「遅いぞ…クロ」

「ゴメン…マキ」

「ビビッて逃げたのかと思ったよ…」

「誰が逃げるか…俺は一度たりとも逃げたコトはない…」

高まる緊張感。

俺達は手術用の服に着替え、眞白の居るオペ室に向かう。

今の俺は見守るしか出来ないが、眞白と赤ちゃんの誕生の喜びは分かち合える。


「準備は整っています…槇村先生」

「ありがとう…周防先生」
麻酔科医は周防先生。
俺は手術台に横たわる眞白を目を合わせる。

「眞白」

俺は眞白を小さな声で呼んだ。

「黒人さん…」

周防先生は脊椎麻酔と硬膜外麻酔を組み合わせた麻酔を施す。

「メス」

俺は邪魔にならない場所で彼のオペを見守った。

前置胎盤を通して、低位置横方向に子宮がメスで切開されていく。


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