HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
彼は子宮切開を拡張していく、硬膜外麻酔から三十分で、俺と眞白の子を取り上げた。

「クロ」

「あぁ」

マキは産声を上げる俺達の子を俺に託した。
彼の言った通り生まれた子は男の子。

眞白のお腹の中で育むられた子。

俺は眞白にも生まれた子を見せた。

「眞白…男の子だ・・・」

「良かった…無事に生まれたのね…」

二人で我が子の誕生を喜び合う中。


マキの想定した不測の事態に直面していた。

「眞白?」
眞白の容体が急変し始める。
俺は待機してた遥さんに我が子を託して、ドレープの向こうを覗き見た。
眞白の子宮内が真っ赤に染まり、血が溢れ返っていた。マキはバルーンカテーテルで止血に努めるが、血が止まらない。

輸血の投与も始まっていた。

「ガーゼ!!」
マキの声にも焦りが混ざる。
「早くっ!!もっと…」

「槇村先生…血圧が低下しています…」
オペナースたちの声にも悲壮感を感じる。
皆、眞白の命を救う為に必死に最善を尽くしていた。
マキは止血しながら、カテーテルでは止めらない出血点を探していた。

俺も一緒に骨盤底内、子宮以外の臓器、血管の損傷がないか注意深く確かめる。

決壊してしまったダムのように眞白のカラダから血が流れていく。

彼女の出血は1500mlを超え、濃厚赤血球の輸血の投与にかかった。

「何処だ?クロ…見つかったか?」

「嫌…まだだ・・・」

「やはり…子宮か?全摘は避けられないかもしれない」

マキは俺達の二人目の為に子宮以外の出血点があるか必死に探していたのだった。
「マキ…」

「これ以上は時間がないかもしれない…」

「無理をしなくてもいいぞ…マキ」
あの子が、最初で最後の子でもいい。











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