HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
彼は俺達の為に子宮を温存してくれた。

眞白はICUのベットの上で麻酔から目を覚ました。

「眞白…聞こえるか?」

「黒人さん…私…生きてるのね…」

全身麻酔に切り替えられた眞白も自身の死を覚悟していたように、夢でも見ているかのように俺の顔を見ていた。

「あぁ…生きてる…赤ちゃんも無事に生まれた…」

「良かった・・・」

彼女が目を伏せると両目から大粒の涙が零れた。

「マキは俺の頼んだ通り…お前を最後まで護ってくれた・・・ヤツには感謝しないとな・・・」

「うん」

「・・・眞白さん…」

噂をすれば、マキが眞白の様子を診に来た。

「麻酔から覚めたようだね…」

「ありがとう御座います…槇村先生」

「・・・君が死んだら、クロに一生恨まれるとこだった・・・良かったよ…」

「サンキュー、マキ」

「じゃ・・・バイバイ」

ヤツは急いで出てしまった。

「アイツは神だな・・・」

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