HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「・・・」
世良さんは冷蔵庫を開けた。
私は立ったまま、キッチンカウンター越しに彼の様子を伺う。
彼はミネラルウォーターのペットボトルを手にして、冷蔵庫のドアを閉めた。
「お前も飲むか?眞白」
「結構よ」
「いつまで、そこに突っ立ってんだ?ソファにでも座れよ」
「え、あ・・・それもそうね」
私は大人数でも座れる広々とした黒のソファに腰を下ろす。
名前と同じで黒を基調としたモダンでお洒落なリビング。
レトロな雰囲気のあるシーリングファン付きの照明が部屋を明るく照らしていた。