HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
彼は白のTシャツに黒のスキニージーンズを穿いてリビングで待って居た。

「支度は出来たのか?眞白」


「えぇ―・・・」

彼の長い脚に細身のジーンズが似合っている。
Tシャツの上に黒のライダージャケットを羽織った。

私は朝からずっと彼の行動に目が奪われていた。

私の処女を奪った男だもん。

―――私だってスキでこの歳まで処女だったワケじゃない。

小中学高校と厳粛なカトリック系の規則の厳しい女子だけの園で青春を過ごした。
その中で、気が強く生徒会長を務めていた私は学内では憧れのお姉さまとして君臨。

男にモテた記憶は全くないけど、同性の下級生たちや同級生たちには大モテで、バレンタインのチョコを毎年山ほど貰った記憶がある。

東亜大の看護学部に入学して、ようやく共学の雰囲気を味わった。
見た目はともかく、気の強い女は男にウケない。敬遠されがちで。

私は全く男性に縁がなかった。

< 29 / 194 >

この作品をシェア

pagetop