HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

黒人さんは先に食べ終わり、スマートフォンを弄る。

「あの…本当に区役所行くんですか？」
「眞白は早く結婚して、直ぐにでも俺の子孕みたいんだろ？」

「私は直ぐにとは言ってません…父の望むのは男の子だと思うし。産み分けをしないと」

「産み分けね…」

彼は頬杖を付いて、コーヒーを啜る私をジッと見つめる。


彼に見つめられているとカラダに余分な熱が篭って来てしまう。

「顔赤いぞ…昨日のコト思い出してるのか？思い出さなくても…また、今晩抱いてやるぞ…眞白」

その言葉に茹で上がったタコのように真っ赤になった。

「素顔の眞白はこんなにも可愛いのに…意地張るなよ…ずっとこのままで居ればいいのに…」

「黒人さん…貴方ね…静かにしてくれない？」

「分かった分かった…」

彼は私の怒った顔を見て、ケラケラ笑い、まともには取り合ってくれなかった。私の方が疲れ、彼の存在を無視して、残りのトーストを口に押し込み、コーヒーを飲み干した。