HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

「で、お前の方はどうなんだ？」
「何が？」

「荷作りだ…」

「クローゼットは完了よ」

「休憩しないか？」

「え、あ…そうね…」

彼は白のレザーのカウチソファ―に腰を下ろす。

「このソファーは持って来るのか？」

「どうして？」

「座り心地いいぞ…気に入った…」

彼はソファーに仰向けに寝そべり、全身を預ける。


「・・・何、人の部屋で寛いでるのよ…黒人さん」

「人の部屋って…俺とお前はもう赤の他人じゃないぞ…夫婦だろ？」

戸籍上は夫婦となっていた。
彼の姓は世良から私の姓の宇佐美に改姓された。

彼は私と結婚して望むモノが手に入った。

「確かに戸籍上は夫婦かもしれない。でも、私にとっては種馬だから…」

「…眞白は口の減らない女だな…お義父さんの命を救った恩人の俺を夫に貰い、その夫を種馬呼ばわりするとは…」

「お義父さんの件に関しては感謝してるわよ…」

「本当にそう思ってるのか?怪しいぞ…白ウサ」


彼はカラダを起こし、切れ長の目で私を詰った。