HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
言わずとも、自然と相手を思い遣れる彼の大人の優しさに私の鼓動が大きく跳ねる。
黒人さんは宇佐美家の後ろ盾が欲しいだけで私と結婚したんじゃないと思い始めていた。
でも、私は彼に抗ってばかり。
彼の言う通り可愛くない女。
******
ダイニングルームに入ると母の手作り料理がダイニングテーブルに並んでいた。
「黒人さんのお口の合うかどうか分からないけど…召し上がって下さい」
「私のスキなポトフだ…」
私と彼は、お父さんとお母さんの四人で入籍祝いの夕食会を始める。
「カンパイ」
とまずはフルートグラスに注がれたスパークリングワインで乾杯した。
「このベーコン美味いですね…」
彼はスパークリングワインを一口飲み、厚切りのベーコンをナイフで切り分けて口に運んだ。
「二人の為に朝からコトコトと煮込んでおいたの…」
「ありがとう。お母さん」
「…ウチでも作れるように…眞白…この味憶えておいてくれよ」
「え、あ…分かったわ…」
「いつでも、お嫁さんに行けるように時間があれば…眞白には料理教えておいたから…大丈夫よ。ねぇ、眞白」
「え、あ…まぁ…一通りは作れるわ…このポトフだって…鍋に材料放り込んで、弱火でコトコトと煮込めば…出来るわ」
「じゃ期待してるぞ…眞白」
彼は瞳をキラキラさせて、期待を寄せたように私を見つめた。
私は彼の視線に照れ臭く俯き、人参を口に運ぶ。
黒人さんは宇佐美家の後ろ盾が欲しいだけで私と結婚したんじゃないと思い始めていた。
でも、私は彼に抗ってばかり。
彼の言う通り可愛くない女。
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ダイニングルームに入ると母の手作り料理がダイニングテーブルに並んでいた。
「黒人さんのお口の合うかどうか分からないけど…召し上がって下さい」
「私のスキなポトフだ…」
私と彼は、お父さんとお母さんの四人で入籍祝いの夕食会を始める。
「カンパイ」
とまずはフルートグラスに注がれたスパークリングワインで乾杯した。
「このベーコン美味いですね…」
彼はスパークリングワインを一口飲み、厚切りのベーコンをナイフで切り分けて口に運んだ。
「二人の為に朝からコトコトと煮込んでおいたの…」
「ありがとう。お母さん」
「…ウチでも作れるように…眞白…この味憶えておいてくれよ」
「え、あ…分かったわ…」
「いつでも、お嫁さんに行けるように時間があれば…眞白には料理教えておいたから…大丈夫よ。ねぇ、眞白」
「え、あ…まぁ…一通りは作れるわ…このポトフだって…鍋に材料放り込んで、弱火でコトコトと煮込めば…出来るわ」
「じゃ期待してるぞ…眞白」
彼は瞳をキラキラさせて、期待を寄せたように私を見つめた。
私は彼の視線に照れ臭く俯き、人参を口に運ぶ。