HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
食器とトレーを返却口に返して、食堂を出て、本館へと向かった。
食堂のある別棟と本館を繋ぐ渡り廊下。
この廊下に来ると必ず思い出すコトがある…
眞白と初めて出逢った時のコトを。
五月のすっきりとした晴れ間。
日中と夜の温度差はあるが、過ごしやすい日々が続いていた。
今日は汗ばむ陽気。
白衣の下に着ているシャツの背中に薄っすらと汗が滲んでいた。
「あ・・・」
俺の妻となった眞白に偶然会ってしまった。
スーツ姿の眞白はスーツ姿の若い男性を連れ添って別棟に向かって歩いて来た。
「眞白・・・」
「黒人さん・・・」
「・・・へぇー…彼が世良先生いや宇佐美先生?眞白さん」
「えぇ、そうよ。紹介するわ…彼が私の東亜の仕事を引き継ぐ周防さん」
「周防?あ・・・もしかして・・・周防先生の旦那さん?」
「周防匠海(スオウタクミ)です…」
充斗さんの亡くなった父親の愛人の息子。
前職は外資系の製薬会社『ジーザス』のMR。その後は『フロンティアメディカル」に転職したと訊いていた。
そして、周防総理の姪っ子で麻酔科医の周防美穂(スオウミホ)さんと結婚。二人も俺達と同じで新婚らしい。
「君が眞白の後継か・・・」
食堂のある別棟と本館を繋ぐ渡り廊下。
この廊下に来ると必ず思い出すコトがある…
眞白と初めて出逢った時のコトを。
五月のすっきりとした晴れ間。
日中と夜の温度差はあるが、過ごしやすい日々が続いていた。
今日は汗ばむ陽気。
白衣の下に着ているシャツの背中に薄っすらと汗が滲んでいた。
「あ・・・」
俺の妻となった眞白に偶然会ってしまった。
スーツ姿の眞白はスーツ姿の若い男性を連れ添って別棟に向かって歩いて来た。
「眞白・・・」
「黒人さん・・・」
「・・・へぇー…彼が世良先生いや宇佐美先生?眞白さん」
「えぇ、そうよ。紹介するわ…彼が私の東亜の仕事を引き継ぐ周防さん」
「周防?あ・・・もしかして・・・周防先生の旦那さん?」
「周防匠海(スオウタクミ)です…」
充斗さんの亡くなった父親の愛人の息子。
前職は外資系の製薬会社『ジーザス』のMR。その後は『フロンティアメディカル」に転職したと訊いていた。
そして、周防総理の姪っ子で麻酔科医の周防美穂(スオウミホ)さんと結婚。二人も俺達と同じで新婚らしい。
「君が眞白の後継か・・・」