HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

黒人さんは『心臓血管医局』の前で私達を待って居た。

「来たか…眞白」


「うん・・・」

「阿波教授がお待ちかねだ…行くぞ。眞白に周防君」

「あ、はい…宇佐美先生」




結婚したら、世良眞白になると思ったのに。
彼が宇佐美家に婿入りするなんて。

私の方が結婚した実感がまるでない。

医局を出て、阿波教授の教授室のある研究棟へと向かう。

東亜医科大はキャンパス、病院、研究棟とそれぞれ分かれていた。
敷地は東京ドームが三個分入る広さを誇っていた。


「そうだ・・・帰り…医局に寄ってくれ。眞白。渡したいモノがあるから…」

「いいけど…周防さん、いい？」


「いいですよ…」

「結構、俺…周防君の奥さんとペアになってオペするんだ…明日もそうなんだ…」

「へぇー…」

「…まぁ、婿入り同士、仲良くしようぜ」
「喜んで」

二人は意気投合していた。