HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「んっ?」

廊下を歩く葵さんの様子がおかしい。
「どうしました?葵さん」

「何だか・・・昨日の夜ぐらいから…お腹が張って足が痛いのよね…」

「えっ?まさか…陣痛??」

「陣痛の痛みではないと思うけど…多分、臨月だし…徐々に赤ちゃんが下りて来てるんだと思う」

「へぇー…まぁ―・・・黒人さんと一緒に奏弥先生が居るから…相談してみれば?」

「そう言えば…槇村先生が居たのね…」

「此処で産んでも大丈夫だぞ…葵」

充斗が私達の様子を見に来た。

「この子の妊娠が判明したのも『ジュテーム東京』だし。
生まれるのも此処でいいんじゃないか??」

「充斗貴方ね…犬や猫の子を産むのとはワケが違うんだからね…」

「それもそうだな…」

「…眞白が真っ白だな…」

充斗は私の花嫁姿を見て、クスクスと笑う。

「笑うなんて失礼よ…充斗」

私はギロリと充斗を睨み据えて怒る。

「怖い…花嫁さんだな…」





< 64 / 194 >

この作品をシェア

pagetop