HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
スタジオに入ると父と黒人さん、奏弥先生が居た。

「花嫁さんの登場だぞ・・・クロ」

黒人さんはブラックのフロックコートに身を包んでいた。

普段は白衣姿の黒人さん。
私は眞白で真っ白なら、黒人さんは真っ黒。

私は心の中で大ウケした。


「そうだ…奏弥先生…葵さん…お腹が張って、足の付け根が痛いらしいわよ」
「そうなの?」

奏弥先生の顔つきが真剣になった。

奏弥先生は普段話をしている時は歳よりも幼くなるけど、医者の顔になると年相応になる。
「どれどれ」

私よりも付き添う葵さんの様子を診た。

「まぁ、とりあえず座ろうか…」

奏弥先生はソファーに葵さんを座らせた。

「陣痛の痛みとかない?」

「うん…まだ・・・来ないかな…でも、経産婦だし・・・一旦お産が始めるとあっという間に進むからね。気を付けないと」

「まぁ、葵さんはマキに任せて…眞白…撮るぞ」

「あ、うん」


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