HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私は黒人さんと一緒にカメラマンの前に立った。

「そのドレス…お前に似合ってるな…」

「葵さんの見立てよ…」

ヘアメイク担当の女性が最後の総仕上げを施し、私にウエディングブーケを渡した。

「ありがとう…」

プロのカメラマンによるウエディングフォトの撮影が始まる。

普段は白衣姿の黒人さんが黒ずくめ。
着丈の長いフロックコートを着ても長身の彼は卒なく着こなせていた。

逆に凄くカッコよく見えて、素敵なだった。

彼を褒めるのは心の中だけ。

周防さんの言う通り私はツンデレ。

多分、デレるタイプだと思う。

彼は私の肩を抱き、仲良くフォトに収まる。

カメラマンの指示で幾つかの違うアングルでのツーショットを撮影していく。

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