HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

彼は私に幾度も愛してると囁くけど、一度も私に対して「俺を愛してるのか?」と訊いたコトがなかった。

「愛してるのか?」と訊かれても、素直に「愛してる」と言う私ではないけど。

彼は見返りを求めるタイプではない。
尽くすタイプの人なんだと思っていた。

でも、私達は二人のベネフィットが成立すれば、離婚する。
今夜も二人で絶頂を駆け上がり、程よいセックスの疲れと余韻に浸ったまま、就寝した。

こうして、私のコトを理解してこんなにも愛して大切にしてくれる人。

私は先に眠った彼の頬にキスをする。

彼にとって私は唯の付属品だと思っていたけど。
彼に心から愛されているんだと自覚する。
彼の真摯な愛に絆されていたーーー・・・

私も彼を愛していた・・・