HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
「これが今週の院長のスケジュールです」
陽依さんは私にタブレットを見せる。

「槇村院長、忙しいですね…」

「…これでも、空いてる方よ」
「そうなんですか…」

院長以外にも数人の医師が一階と四階の交代で担当していた。診察の時間帯によって心療内科の担当医師も居た。

不妊治療はいつまで続くか分からない長いトンネルのようで、出口がなかなか見えないカップルが多い。
途中で挫折したり、諦めたりするカップルも多くない。
最近、ようやく国からの補助が出るようになり、金銭的な負担も軽くなった。
でも、女性のメンタルな部分に関しては負担が未だに大きい。


私と黒人さんのブライダルチェックの結果は黒人さんには何の異常も見られなかった。性病やがん検査、超音波検査に関しても問題なかった。しかし、生理不順、血液量の異常を院長に伝えるともう少し詳しい検査しようと言われ、私だけが近く本格的な不妊検査を行うコトになった。

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