HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
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俺は施設の世話になり、猛勉強して奨学金で東亜に入学して、心臓外科医になった。
渡り廊下を通るといつも思い出した。

―――あの女の子のコトを。

そして、俺は再び彼女と再会した。

「…世良先生…」

「あ・・・宇佐美社長のお嬢様ですか…」

彼女は東亜の看護学部四年生。
何れはこの病院の看護師になる。看護師の卵。

そして、名前は眞白・・・

あの時の女の子だと俺は名前で気づいた。

「父の命を救って下さり、感謝しています」

「いやいや・・・俺は…宇佐美社長の生きたいと言う強い意志があったからこそ・・・難手術を乗り越えられたんですよ。眞白さん」

祖母を亡くし、大泣きしていた女の子。

でも、それはもう十年以上前の話。

今は美しい聡明な女性に成長していた。

―――俺は彼女と再会した時、ひと目惚れしてしまった。

彼女とこうして普通に会話をするだけで、俺の心臓の方がドキドキする。
俺の心臓の方がどうにかなってしまいそうだった。


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