HONEYBEE(3)～エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します～

充斗さんはぎこちない手つきで赤ちゃんを抱っこする。

「クロは暇なのか？」
「暇じゃねぇよ…マキの方こそ暇なのか？」

「俺だってヒマじゃないよ…」

「二人とも…助けてくれ」
と充斗さんは急に泣き出した月斗君にオロオロしていた。

「どうしたんだ？」

マキが泣いている月斗君を抱っこして問いかけた。
「あ・・・お腹空いてるのか…待ってろ…今直ぐに飲ませてやるから…」

マキがそのまま抱っこして看護師を呼びに行った。

「お腹を空かして泣いていたのか…」

「…宇佐美社長…奥さんの体調も良さそうだから…午後からの初乳指導、午前中に繰り上げるらしいから…病室の奥さん呼んで来て」

「えっ!?あ…分かった…葵を呼んで来ればいいんだな…」

充斗さんは慌てて新生児室を出て、奥さんを呼びに行った。