HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
私は世良さんの腕の中から脱出に成功し、慌てて会議室に戻って行った。

―――ありがとう…槇村先生。
絶体絶命のピンチから救ってくれた槇村先生にココロの中で感謝の言葉を呟いた。
「宇佐美…もういいのか?」

「えぇ、まぁ…話は終わりましたから…早く帰りましょう。主任」
私は主任の持っていたPCケースを奪った。

彼が戻って来る前に、東亜から出ないと。

私は早足でエレベーターホールへと向かう。

適当に抱き締めて、甘い言葉を囁いておけば俺のコトをスキになるだろうと言う思惑が見え隠れしていて嫌だ。

世良さんの行動はいつでも計算されている。

でも、離れていた三年間。

あんな風に彼の方からラブコールが来るなんて意外だった。
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