HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
丁度真上の病棟からエレベーターで、宇佐美社長と葵さんが下りて来た。
「あ…宇佐美先生」
「充斗さんに葵さん。体調は大丈夫なんですか?葵さん」
「えぇ―まぁ―・・・でも・・・腰が重いし、痛いけど…赤ちゃんの顔見たいし…頑張って来ました」
「充斗さん…赤ちゃんがちょっと泣いただけで…オロオロしちゃって…面白かったですよ…」
「黒人さん!?」
「…そうなの?充斗」
「・・・いや、だって…莉緒の時は知らないし…仕方ねぇだろ…まぁー…早く慣れるように努力するから…なっ、葵」
「充斗・・・」
「早く行くぞ…お前の母乳が月斗の動力源だ。
車で例えるなら、ガソリン。
早く行かねぇと、月斗が死んじまうぞ」
「折角生まれて来たのに…死ぬとか禁句よ…充斗」
「悪い…」
二人揃って、月斗君の元に急いだ。