HONEYBEE(3)~エリート外科医の婿入り婚!!溺愛は御遠慮致します~
初恋の人
私は近くの大手老舗百貨店『高屋』で出産祝いにブランド物のベビー服を購入して、駅口のタクシー乗り場に停車していたタクシーを乗り込んで、「東亜医科大付属病院」に向かった。

病院に到着する頃には空もオレンジ色が混ざり始めていた。

「どうぞ」

私は葵さんの病室を訊ねる。
「失礼します」

ドアを引いて入ると葵さん一人だった。

「充斗は?」

「会社よ…」

ベットからカラダを起こして、私を迎えた。

「寝てていいのに…」

「大丈夫よ…」

「あ、これ…出産祝いです」

私は葵さんにお祝いの品を渡した。

「ありがとう…」

「私の方こそ…大きなお腹を抱えて…一緒にウエディングドレスを選んでくれて…ありがとう」

「お二人ともとても幸せな表情だったわね…」

「そう見えました?」

私はベットの脇の椅子に腰を下ろして、彼女と話をした。

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