嫁入り前の懐妊契約~極上御曹司に子作りを命じられて~
混乱気味の美琴に礼がささやく。
「だから心配いらないと言ったろ。うちの両親は茶道オタクで他のことには無頓着なんだ。着物オタクの君とは気が合うかもな」
「だと、嬉しいです」
(びっくり。だけど、これはいいびっくりよね。まりえさん以上に大反対させると思ってたのに)
「おぉ。そういえば、あの詐欺師つかまったそうだな」
礼の父に言われ、美琴はうなずいた。あの詐欺師がようやく逮捕され、すべてではないがいくつかの商品は勝司の手元に戻ってきていた。
礼の両親が帰った後で、美琴は礼にその話を切り出した。
「そういうわけなので、借りたお金はなんとか返せそうだと父が言ってました」
「うーん。契約通りに君は俺の子を産んでくれるわけだし、返してもらう必要はないが」
「そういうわけにはいきません!」
美琴が強く主張すると、礼はくすくすと楽しそうに笑う。
「けど、君にはお腹の子の兄妹も産んでもらいたいところだし……俺ばかりが得する契約だったな」
「だから心配いらないと言ったろ。うちの両親は茶道オタクで他のことには無頓着なんだ。着物オタクの君とは気が合うかもな」
「だと、嬉しいです」
(びっくり。だけど、これはいいびっくりよね。まりえさん以上に大反対させると思ってたのに)
「おぉ。そういえば、あの詐欺師つかまったそうだな」
礼の父に言われ、美琴はうなずいた。あの詐欺師がようやく逮捕され、すべてではないがいくつかの商品は勝司の手元に戻ってきていた。
礼の両親が帰った後で、美琴は礼にその話を切り出した。
「そういうわけなので、借りたお金はなんとか返せそうだと父が言ってました」
「うーん。契約通りに君は俺の子を産んでくれるわけだし、返してもらう必要はないが」
「そういうわけにはいきません!」
美琴が強く主張すると、礼はくすくすと楽しそうに笑う。
「けど、君にはお腹の子の兄妹も産んでもらいたいところだし……俺ばかりが得する契約だったな」