消えない傷・消えない痛み

**アメリカへ


明日は、いよいよ、
伊織がアメリカへ出発をする

美桜とて、寂しくないわけではない。

伊織は、
アメリカへ経つと最低三年は帰らない。

休みがあれは、戻る予定だが
美桜は、遊びに行くわけではない
伊織に無理を言うつもりは
全くなかった。

「伊織、愛してる。」
「俺も、美桜を愛してる。」
二人は、離れる事ができず
朝まで身体を繋げ
お互いを確認しあった。

いつになく甘える美桜を
伊織とて、手離す事ができずに
外が明るくなり
二人でシャワーを浴び
浴びながらも美桜の中に入り
身体を拭いて
洋服に着替えながらも
身体を繋げていた。

美桜は、空港へ見送りはしない
医学部の教授等も見えるから。

「美桜、暖を頼む。」
と、伊織は言いながら
「愛してる。待っていてほしい。」
と、伊織は美桜を抱き締めて伝え
「行ってくる。」
「うん、行ってらっしゃい。」
私の涙をそっと唇ですいとり
頭を撫でてから玄関をでた。
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