消えない傷・消えない痛み

**留年


伊織が心配していたのは······

卒業を控えていた暖が
インターンシップ中に
自身の家族について
言われもない事を言われた為
相手を怒鳴りつけた。

暖の言い分は間違っていないが····

大学病院側としても
注意をすることで
納めようとなり····
大学側からも注意を受けた。

自分は、間違っていないし
母は、立派な人だ。
それでも、言われないと
いけないのかと
自暴自棄に陥った。

人を助ける現場で······と

だが、暖の母・里子と
伊織の説得で何とか
継続になったが
教授にも意見した為
留年となった。

だが、
伊織に一年遅れた暖は、
ガムシャラに勉強をし
インターンシップに入れる所へは
進んで入った。

暖は、伊織や美桜より
一年遅れて潤天堂大学医学部を
卒業して少し離れた大学病院へ
勤務が決まった。

伊織がアメリカへ経ってから
大学の研究所で、
そのまま、働く事になった美桜は
時間があると暖と食事をしたり
会ったりして話を聞いていた。

そのやり取りを
伊織には、LINEで知らせたり
していた。
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