消えない傷・消えない痛み
**凛の考え
甲斐君から
「美桜と話をさせて貰えませんか?」
と、言われた。
彼は、大学できいて
私の講師室に来たようだ。
私も一度、二人は話した方がよいと
思ったから、今日合わせた。
「暖に言われなかったら
気づいてなかった。
暖に言われたから
謝るのは、おかしいと思う。
自分で気づいてないのに。
だが、本当にすまなかった。」
と、言う伊織に
「わかるわけないよ
お互いに、何も言ってないのだから。
私も伊織の怪我やら記憶喪失を
知らなかったのだから。
私の方こそ、ごめんなさい。」
と、言う美桜と甲斐君に
「これからをどうするのかは
あなたたち次第だけど。
もう、ギスギス する必要ないから
会えば話すとか、したら。
暖君も、そのつもりなんじゃないの。」
と、凛さんに言われた。
まあ、直ぐには、どうこう
ないだろうけど⋅⋅⋅⋅⋅
と、思っていたが
凛さんから、ほら!
と、言われて見ると
暖大が伊織に抱けと手を出していて
伊織は、抱き上げて
高い、高いを、していた
ひろは、きゃーっ、きゃーっ
騒いでいた。
それから、私達は四人で
カフェに入り、水分を取り
凛さんは、私達を置いて帰ってしまった。
すると、伊織が
「車に乗せる時のやつは、
どこに行けば売ってある?」
と、言われて
「えっ、いいよ。」
と、言うが
眠りかけている暖大を抱いている
私を見て。
「重いだろ?」
と、言われて
一緒に買いに行く事に
ひろは、伊織が抱いてくれた。
ジュニアシートを買い
車に取り付けて
ひろを乗せてくれて
家まで送ってくれた。
「何かあったら、連絡して欲しい。」
と、言う伊織に
「あっ、携帯変えたの。」
と、言うと
一瞬悲しげな顔をして
「良ければ、教えて欲しい。」
と、言う伊織に。
私達は、また連絡先を交換した。
実家に着き
車を降り
「気をつけて帰ってね。」
と、伝えると
「ありがとう。今日話せて良かった。」
と、言ってから
伊織は帰って行った。
伊織の表情は、
ずっと変わらず⋅⋅⋅⋅⋅だった。
私の行動で、あ~なったのだ⋅⋅⋅⋅⋅
と、たまらない気持ちになる。
《表情の病?については、架空です。
申し訳ありません。Mamo》