消えない傷・消えない痛み
**両親
「美桜、彼は、大学の時に
挨拶をしたいと
言っていた子じゃないのか?」
と、父に言われ
答えに困っていたが
美桜は、全てを話した。
大学時代から先日の公園での話までを。
両親は、驚きのあまり言葉が
出ずにいたが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
「伊織の表情は、治らないの。
私は、自分の事ばかりで⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
と、言うと。
「時間がたてば⋅⋅⋅⋅
薬を飲めば⋅⋅⋅⋅
癒しがあれば⋅⋅⋅⋅⋅治るとかないの?」
と、母が心配しながら言う⋅⋅⋅⋅⋅と
父も考える。
すると⋅⋅⋅⋅⋅
えーん、え~ん、と聞こえて
バタバタ部屋に行くと。
暖大がベッドに座って泣いていた。
暖大に手を出すと
直ぐにきて
「▼※▶»▪*せん?」
と、言った。
きっと、伊織の事を訊ねているの
だろう。
「ひろ、ごめんね。
先生は、お仕事に行ったの。
ひろが心配で見にきてくれたの。」
と、言うとべそをかきながら
「せん♭◆▶»«▪*▼?」
と、言うから
頷くと、私に抱きついた。
たまらない気持ちになる。
「美桜、水分持ってきたよ。」
と、父。
「あっ、ありがとう。
ごめんね。お父さん疲れているのに。」
「それは、美桜だって一緒だろ?
彼だって。」
「うん。でも、お父さんやお母さんが
いるから、私な安心できるから。」
と、言うと。
「そうか。」
と、言ってくれた。
暖大は、おじいちゃんから
飲み物を貰いゴクゴク飲んでいた。
泣いて汗をかいたので
着替えをさせる。
お母さんが、タオルを用意して
くれた。
私は、タオルで身体を拭き
着替えをさせる。
再度、熱をはかるが
やはり、36度だいで。
お母さんから
「知恵熱とか、言うのかしら?」
と、言う。
沢山の事を吸収したり⋅⋅⋅⋅
そんなときに⋅⋅⋅⋅でる?⋅⋅⋅⋅⋅らしい。
暖大は、私に抱かれて
また、眠りについた。
「俺が大学の時に会わない
なんて、騒いでしまったから。
暖君の時も、早くに認めてやれば」
と、言う父に。
「お父さん、私はそんな風に
一度も思ってないよ。
私達、三人は沢山すれ違いが
あった。と思っているだけ。」
と、伝えるが
父は、大きなため息をついていた。
私は、伊織に
« いま、起きて泣いたけど
熱も下がっているよ。
今日は、ありがとう。 »
と、送ると
« 目が覚めたのか?
大丈夫? »
« うん。なんとか。 »
と、返事をした。
私は、暖大の横に入り
目を閉じた。