消えない傷・消えない痛み

**心ない


動物園に行った日に
伊織は、
「表情のない自分と
いるのは、気持ち悪いのではないか?」
と、言うから
「ばかっ。そんな風に思っていたら
初めから、一緒には行かないし。
私とひろが、無理を言っているの
それで、伊織には傷ついて欲しくないの。
言われなき事は、言われなくて
良いのだから
だから、止めて良いんだよ。」
と、言うと
伊織は、首をふりながら
「暖に言われないとわからなかった
癖に、調子が良いと思われるかも
しれないが、美桜とひろと
関わっていきたいんだ。」
と、言うから
「そんな事、思ってないよ。」
と、言うと
「ありがとう。」
と、言って
「ひろ、また、いこうな。」
と、ひろの頭を撫でてから
帰って行った。
ひろは、べそをかきながらでも
きちんとバイバイが出来るように
なった。

私は、今日の事を両親に
話した。
心ないことを言われて
帰りにこんな話をした
と、言った。

両親は、なにも知らないくせにと
怒っていたが····
色んな人がいるんだなぁ
改めて思いしらされた。

それから少しの間
伊織は忙しくなり
ひろは、「いお▪◆*»«❬♭⋅」
と、言うから
「伊織は、お仕事だって。」
と、言うと
イヤイヤと首をふる。

父が
「じゃ、じいちゃんと
出掛けるか?」
と、言うと
少し考えてから、うんと言って
父と遊びに出掛けた。

やはり、伊織に負担をかけ
ひろには、寂しい思いを
させるだけでは?と考えて
両親や凛さんにも相談した。
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