消えない傷・消えない痛み

＊＊デート？

水曜日の仕事終わりに
蒼大さんと待ち合わせをした。

«　少し遅れそうだから
　　　お店か、明るい所にいて　»
と、LINEが来ていた。

だが、回りに人もいるし
照らし出す明かりが綺麗で
見いってしまっていた。

すると
「一人？一緒に飲みに行かない？」
と、声が
自分ではないと思っていると
肩をトントンとされて
「えっ？」と、思っていると
「えっ、じゃなくて。誘っているんだけど。」
と、スーツを着た男性が二人？
「待ち合わせをしてますから。」
と、答えると
「来ないんじゃないの？」
と、言われて
「それは、ありません。」
と、私が答えると
男性達が何か言おうと····
「私の恋人に何か用事でも？」
と、かなり威圧ある声で。

三人が振り向くと
蒼大さんが、すぐに私の腕を取り
自分の後ろに隠した。

蒼大さんの上狭いや顔に
勝ち目がないと思ったのか
「·····ああ····いえ······」
とか、言ってその場を離れる
二人組。

いなくなると、振り向いて
「ごめん。遅くなって。
　　　　怖い思いさせたね。」
と、言うから
ｸｽｸｽ、笑いながら
首をふり
「私こそ、ごめんなさい。
お店か明るい所にいなさいと
言われたのに。
明かりが綺麗で見とれてしまって。」
と、言うと。

ホッとしたのか
蒼大さんがそっと抱き締めるから
びっくりしてしまった。

暖でも、伊織でもない
腕の中は、居心地が良くて
安心感があった。

でも、食事？と思いながら
蒼大さんの背中をポンポンと
すると、真っ赤になりながら
「ごめん。」と身体を離すから
「私は、大丈夫だけど。食事？」
と、言うと
時計を見て、慌てながら
「行こう。」
と、言って
私の手を取り繋いでから
歩き始めるから
ｸｽｸｽ、笑ってしまった。

レストランに付き
二人で食事を楽しんだ。
まあ、会話は終始、暖大の事だけど。

帰り道······

「改めて、青葉　美桜さん
私と結婚を視野に交際をして
頂けませんか？
あなたも暖大君も大切にします。
そして、三人で幸せになりたい。」
と、言われて
「バツイチ、子持ちですが
　　　　本当に大丈夫ですか？」
と、私が訊ねると
「最初から、わかっていて
惚れています。」
と、言うから
「ありがとうございます。
宜しくお願い致します。」
と、答えると
「ん？えっ？ええっ？本当に？」
と、言うから
「うふふっ、はい。」
と、伝えると
ガバッと、抱き締めて
「ありがとう。ありがとう。
本当に、嬉しい！！」
と、言われて
私も蒼大さんの背中に手を回した。

仕事も完璧そうな人なのに
顔もすごいイケメンなのに
こんな姿もあるのだと
可笑しくなっていた。

その日は、報告がてら
私の家により
両親に伝えると
蒼大さんは、暖大を抱き上げて
くるくる回して
「ママがね、OKしてくれたよ。」
と、言い
暖大は、回されて
キャー、きゃーっ、騒いで喜んでいた。