消えない傷・消えない痛み
十二話
**暖の思い
凛さんから連絡があり
我が家へ集結
両親とお義母さん
私、俺も聞きたいと蒼大さん。
蒼大さんの膝には暖大
そして、凛さんと高木先生。
それぞれが、高木先生に
ご無沙汰していますの挨拶をして
蒼大さんを高木先生に紹介をすると
二人は、挨拶を交わしていた。
「ああ、あなたが凛をふった。」
と、言われて
凛さんと蒼大さんは、がやがや言って
みんなを笑わせた。
みんなで珈琲やお茶などを飲み終えて
高木先生より
「実は·····
と、テーブルの上に······
伊織···宛
美桜···宛
神崎の両親···宛
お義母さん···宛
そして····
美桜の伴侶となる方へ
計、五通が並べられた。
「これで全てです。」
と、高木先生は皆を見ながら
そう言った。
皆、テーブルの上の手紙を
見つめていた。
蒼大さんは、
「俺の?」と、じっと
手紙を見ている。
凛さんから
「暖君が書いた物です。
みてあげましょうか」
と、優しく言われて
皆、それぞれ手に取る。