消えない傷・消えない痛み
十七話

**おまけ


今日は、暖大の結婚式

お相手は⋅⋅⋅⋅⋅⋅

凛さんと高木先生の娘さん
高木 愛(めい)ちゃん。

暖大は、暖と同じ内科の先生へ。
高木先生に教わりながら
過ごしてきたからか
愛ちゃんとも
いつの間にか。

長男の泰成君は、
沢田教授と同じで研究者となり
今は、潤天堂大学の助教授。
教授は、名誉教授となった。


桜花は、蒼大と同じ
外務省に入り
今は、ドイツへ赴任している。



次男の·····

湊大(みなと)は、
悩んでいたが
お義母さんと同じ
教師の道を選んだ。

私と蒼大は、
それぞれの子供達の意見、意思を
尊重して本人達に任せていた。

暖大には、暖の話はした。
だが、暖大に
「僕の父親は、親父だけだよ。
ずっと、俺を大事に大切にしてくれて
そして、全力で一緒に
遊んでくれた親父が
大好きだったから。」
と、言うから
蒼大は、大泣きだった。

式では、凛さんも私も
大泣きだったが
良い結婚式だった。

沢田名誉教授は、
また、夏目と一緒だと
言いながら
お義父さんとワイワイ
言っていた。

お義父さんは、
もう海外に行かなくなり
今は、大学内で調べものを
している。
お義父さんも名誉教授だ。

父は、再雇用でのんびり
仕事をしている。

お義母さんも再雇用で
教師を続けている。
母と、買い物や旅行しながら。

伊織も甲斐総合病院の院長のなり
マリーナさんは、院長婦人として
日本語もペラペラで
頑張っていると。


皆·····
本当に皆、幸せでいて欲しい。

まぁ、暖が皆を
見守ってくれているだろう··が······

暖大の幸せそうな顔を見ていると
「さみしい?」
と、訊ねる蒼大に。
「少し。」
と、答えると
「四人目、作ろうか?」
と、平然と言うから
吹き出してしまい蒼大をみると
ニヤリと笑う蒼大に
ひゃっと、思う私でした。


           終わり
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