寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
私は、その場に膝を着いた。

「小花?」

「だったら、私を抱いて下さい。」


もう、この人以外に見えないのは、私の方だ。

「保さんのモノにして下さい。」

「何を。抱いていなくても、小花は僕のモノだ。」

保さんが、一緒に膝を着いてくれる。

「それに小花は、僕に抱かれるのは、嫌なんじゃなかったかな。」

「それはっ!冗談です!」

私は、思わず大きな声を出してしまった。


「本当は、保さんの心が欲しいんです。」

「僕の?」

ふと見ると、やはり保さんは、困った顔をしている。

「あなたが好きです。誰にも渡したくない。見合いの話も、本当は嫌です!」

その瞬間だった。

保さんは、私を抱き抱えた。

「それ以上言うと、ベッドに君を運ぶよ。」

「ベッド?」

「いつも寝ている場所だよ。」

私は、カァーッと、頬を赤くした。
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