寄り添う花のように私はあなたの側にいたい
それは、私を抱くって事?

恥ずかしくて、保さんの胸の中に、顔を埋めた。

「いいよね。俺に惚れているのだから。」

私は小さく、頷いた。

そして保さんは、ベッドまで私を運んだ。


「惚れている女に好きって言われると、男冥利に尽きるな。」

「えっ?」

保さんは、私の着物の帯を解いた。

「女性の口からはなかなか、そんな言葉を聞けないからね。」

着物が床に投げ捨てられ、私は保さんの前で、裸になった。

「いい?僕が何をしても、僕を信じて。」

「とっくの昔に、信じています。」

「君は、面白い女だな。」

すると保さんの細い指が、私の身体を這うように撫でる。

「いいかい?一つに繋がるよ。」

その言葉をきっかけに、私の身体の中に保さんが入ってきた。


甘く乱れた時間だった。

保さんの吐息と、私の吐息が混じり合った。

私は遂に、保さんに抱かれたのだ。
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