寄り添う花のように私はあなたの側にいたい

第７話 居場所はここにある

翌日、私と保さんはお父様に、こっぴどく叱られた。

「一体、何を考えているんだ！」

「申し訳ありません。」

私はお父様に頭を下げたけれど、保さんは一切謝らなかった。

「小花も小花だ！さわか嬢の前で、結婚を受け入れるとは！」

「でも、私はっ！」

「口答えするのか！」

お父様は、初めてというくらいに、私を睨みつけた。


「父上。僕と小花は、互いに愛し合っています。僕達の結婚を認めて下さい。」

「はっ！俺が許しても、世間が許さないだろう。」

するとお父様は、保さんの目の前に、一つの書類を投げ捨てた。

「これは……」

「松永氏からの挑戦状だ。」

「挑戦状!?」

私と保さんは、その書類を見た。

中身は、取引を停止するというものだった。

「馬鹿者め。今、我らの仕事は、松永氏の協力なくして成り立たない。小花は妾にすると言っただろう。そのまま、さわか嬢と結婚して、小花に子供を産ませればよかったんだ。」

保さんは、その書類をクシャッと丸めた。

「これが世間と言うものだ！分かったら、今からさわか嬢に、結婚を申し入れろ！」