旦那様は征服者~帝編~
「今からが、ほんとの目的だから」
食事後の車内。
帝の肩に頭を乗せている私に、その頭を撫でながら帝が言った。
「え?そうなの?食事だけだと思ってた」
「明日俺が管理しているクラブ全体での会議があるんだ。会議は昼からなんだか、夜はパーティーなんだ。
そこに紫織も連れて行こうかと思っててね。
だから明日着ていくドレスを買いに行くんだよ」
「え?私も行くの?」
「そう。夜一人にさせるのは嫌だからね…いくら家がセキュリティ万全でも」
「……そう」
「嫌?」
「あ、ううん。帝が連れてくって言うなら、行く!」
嫌なんじゃない。
どちらかと言うと、パーティーは好きな方だ。
でも怖いのだ。
帝以外の人と話をして、帝の“スイッチ”を押してしまわないか……。
今度はどんなお仕置きが待っているのか、考えただけで寒気がする。
「でも俺から離れるのは許さないからね……」
「うん…わかってるよ……」
パーティードレス専門店に着いた。
お店に入ると、
「お待ちしておりました」
と事前に話をしていたようで、いくつかセレクトしてあるドレスが並べられていた。
「肩の噛み痕を隠せるのを、選んでるからね」
私を後ろから抱き締めて、耳元で帝が囁いた。
あーそうか、と思う。
だって少し前にも、帝に可愛いパーティードレスを買ってもらったのだ。
だからどうしてだろうと思っていた。
「この中から好きなの選んで?」
と帝が言う。
「どれも綺麗だから、帝が決めて?」
と答えると、少し嬉しそうに、
「じゃあこれ!」
とブルーのドレスを指差した。
食事後の車内。
帝の肩に頭を乗せている私に、その頭を撫でながら帝が言った。
「え?そうなの?食事だけだと思ってた」
「明日俺が管理しているクラブ全体での会議があるんだ。会議は昼からなんだか、夜はパーティーなんだ。
そこに紫織も連れて行こうかと思っててね。
だから明日着ていくドレスを買いに行くんだよ」
「え?私も行くの?」
「そう。夜一人にさせるのは嫌だからね…いくら家がセキュリティ万全でも」
「……そう」
「嫌?」
「あ、ううん。帝が連れてくって言うなら、行く!」
嫌なんじゃない。
どちらかと言うと、パーティーは好きな方だ。
でも怖いのだ。
帝以外の人と話をして、帝の“スイッチ”を押してしまわないか……。
今度はどんなお仕置きが待っているのか、考えただけで寒気がする。
「でも俺から離れるのは許さないからね……」
「うん…わかってるよ……」
パーティードレス専門店に着いた。
お店に入ると、
「お待ちしておりました」
と事前に話をしていたようで、いくつかセレクトしてあるドレスが並べられていた。
「肩の噛み痕を隠せるのを、選んでるからね」
私を後ろから抱き締めて、耳元で帝が囁いた。
あーそうか、と思う。
だって少し前にも、帝に可愛いパーティードレスを買ってもらったのだ。
だからどうしてだろうと思っていた。
「この中から好きなの選んで?」
と帝が言う。
「どれも綺麗だから、帝が決めて?」
と答えると、少し嬉しそうに、
「じゃあこれ!」
とブルーのドレスを指差した。