愛されヒロインだったはずの妃殿下、遅めの厨二病をわずらう ~私の異能力は魔王によって封じられただけ~
【3話までのプロット】
1話
マノンは小国の王子の妃。王子であるリシャールにみそめられ妻となった彼女は人々から『まるでおとぎ話の主人公のようだ』と思われている。マノンの夫、リシャールも気品ある容姿から『おとぎ話からでてきたような、王子らしい王子だ』と思われている。
マノンの実家は貴族の家柄だが没落していた。独身時代マノンは、リシャールの相手に自分はふさわしくないと考えたが、リシャールの熱く激しい求愛に心ゆさぶられ結婚を決意した。
だが、マノンはそもそも異性に対して免疫がない。おまけに相手は一国の王子。マノンの新婚生活はおどろきの連続だ。
夫となったリシャールから溺愛され、はたからみたら幸福なマノンだが、妃殿下として多くのことを学ばねばならない。
さまざまなレッスンをうける彼女だが、外国語の勉強だけが非常に不得意。
みかねた教育係はマノンに特別カリキュラムを組むことに。

2話
『妃殿下にはもっと外国語の能力をみがいていただかないと……』
いつまでたっても外国語が上手くならないマノン。みかねた教育係が、マノンのために組んだ特別カリキュラム。それは――。
『外国語習得が苦手な者にも、魅力的なストーリーとキャラクターで楽しみながら学習を進めることができる、語学レッスンゲーム』で勉強することだった。
《※この世界には、数十年に一度、異なる世界から人間が転移してくることがある(異なる世界……現代日本)。以前、異なる世界から転移してきた人間によって、スマホやノートパソコンといったものが持ち込まれ、複製品も普及している》
(本当に、外国語を学ぶことが苦手な私でも楽しみながら勉強することができるのかしら?)
半信半疑ではあるものの、マノンの外国語が上手くなれば、きっとリシャールも感激するはずと考え、彼女は語学レッスンゲームで勉強を開始する。

3話
マノンは、美麗画像とフルボイスの語学レッスンゲームで勉強を開始する。
この世界には、複製されたコンピューターゲームがすでに十年以上前から存在しているとはいえ、マノンの実家は没落していて色々大変だったこともあり、彼女は今までコンピューターゲームの類をやったことがない。
学習意欲、そしていつも自分をあたたかく包み込むリシャールへの愛に答えたいと、熱心に教材ゲームに取り組むマノンだが――。
結果、彼女はそのゲームの世界観(ファンタジーゲームの定番の、魔王や勇者に剣と魔法)に夢中になってしまう。
これといった目新しさはない、王道中の設定も、今までゲームにふれてこなかったマノンには刺激が強すぎたのだ。
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