あの頃わからなかった事
暫くの沈黙、
次に口を開いたのは奥さんだった。

「由美さんでしだっけ、あなたに慰謝料200万請求します。」

「えっ、、、」
「え、美樹それは」

「当然ですよね?既婚者と知って付き合ってきたと認めてましたよね?ましてや離婚まで要求されて、妻として何も無しでは引き下がれません」

「美樹それはやめて、俺が悪かったんだから、謝るから。彼女に責任合わせるのはやめてくれ」

「彼女を庇うの?被害者は私なのに加害者の彼女を庇うの?」

「そうじゃなくて、、」

「そうゆうことだよ。
彼女は既婚者って知っててあなたと不倫したんだよ。悪いことじゃないの?
子供じゃない、成人した大人の女がやった事の責任を負うのは当たり前じゃないの?
それともあなたが無理矢理関係を迫ったの?違うでしょ?
何も知らない私を二人で騙して、その上彼女を庇うんだね。」

「いやそうじゃ無くて、、」

「目の前で夫が他の女に好きだとか一緒に居たいとか言ってた事実見せつけられて、私が平気だとでも思う?」

「それは、、、ごめん。これから俺が償うから、彼女まだ若いし、今日で終わりにする、約束するから」

目の前で弘樹さんと奥さんのやり取りが繰り広げられる、

「待って、弘樹さん待って。私お金払うよ、弘樹さんと一緒に居られるならなんとかして払うから、終わる必要ないよ」

お金のために、子供の為に私と別れようとするなんてそんなの嫌。

「、、、由美ちゃんごめん、たしかに好きだって言ったけど、、君とはそんなつもりじゃなかった、、僕は妻と別れる気はなかったんだ。僕は妻も子供も、、、大事なんだ、
愛してるんだ。
、、、本当に申し訳ない、これきりにしてください」

「そんな、、そんなの嘘。嘘だよね、奥さんに言わされてるんでしょ?そんなの信じないから」

「嘘じゃなくて、、君の事は確かに好きだったけど、一時のものとゆうか、、、一緒になろうとか思ってなかった、、、
妻との関係が落ち着いてきて、子供も大きくなってきて、ふらついたとゆうか、、、そこまでの想いは正直なかったんだ、、、ごめん」

信じられない、弘樹さんがこんな事言うなんて、、、


不倫なんてほとんどは都合よく弄ばれてるだけって言うけど、私達は違うと思ってたのに、、、真実愛し合ってると信じてたのに、、、

私愛されてなかった、、、?

「酷いよ」
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