クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
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奈美と進藤に勇気をもらって、その日の終業後部長にメールをした。
うじうじ悩んでいても仕方がない。部長が出張に行ってしまう前に気持ちを伝えるつもりだった。
「お疲れ様です。部長にお話したいことがあります。出張前でお忙しいと思いますが、今日の夜少しお時間頂けませんか?」
送ってからずっとソワソワしていた。18時になっても返事はない。忙しいのだろうか。意味もなくスマホを弄ってしまう。
それから30分くらい経った頃、部長から着信があった。
1コールで出られる勢いだったが、さすがに恥ずかしいので3コール目で取った。
「…東?俺今帰宅中だから、そのまま東の家に行っていい?」
部長の、蒼介さんの声。低くて優しい声。今朝振りに聞くその声に少しホッとする。
「…いやっ部長は出張の準備とかでお忙しいでしょうし、ご迷惑でなければ私が部長の家に伺いますっ」
そう答えると、一拍置いてわかった、あと5分もすれば着くからマンションの前で、それだけ言って電話は切れた。
いつでも出られるよう身支度は整えていたので
お財布やケータイだけを小さいバッグに入れて急いで家を出た。
部長のマンションの前に着くとちょうど部長も来た所だった。
「悪い、待たせたな」
「いえ、私も今着いた所です」
うじうじ悩んでいても仕方がない。部長が出張に行ってしまう前に気持ちを伝えるつもりだった。
「お疲れ様です。部長にお話したいことがあります。出張前でお忙しいと思いますが、今日の夜少しお時間頂けませんか?」
送ってからずっとソワソワしていた。18時になっても返事はない。忙しいのだろうか。意味もなくスマホを弄ってしまう。
それから30分くらい経った頃、部長から着信があった。
1コールで出られる勢いだったが、さすがに恥ずかしいので3コール目で取った。
「…東?俺今帰宅中だから、そのまま東の家に行っていい?」
部長の、蒼介さんの声。低くて優しい声。今朝振りに聞くその声に少しホッとする。
「…いやっ部長は出張の準備とかでお忙しいでしょうし、ご迷惑でなければ私が部長の家に伺いますっ」
そう答えると、一拍置いてわかった、あと5分もすれば着くからマンションの前で、それだけ言って電話は切れた。
いつでも出られるよう身支度は整えていたので
お財布やケータイだけを小さいバッグに入れて急いで家を出た。
部長のマンションの前に着くとちょうど部長も来た所だった。
「悪い、待たせたな」
「いえ、私も今着いた所です」