クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
そのままどちらからともなくマンションへ向かい、エレベーターで10階まで行く。その間、2人とも無言だった。
部長の家は2度目だが、何回見ても広い家だ。
上がって、と招き入れられてソファーに座るよう声を掛けられる。
上着を脱いでネクタイを緩めながら部長は、
「…東の話の前に俺もちょっと話していい?」
と言う。
「…?」と思っていると、それを肯定と取ったのか私の隣に腰掛けて部長は静かに続けた。
「今朝は進藤に嫉妬して大人気ない態度を取って悪かった」
突然の謝罪と嫉妬、と言う言葉にびっくりする。
「…俺、東のこととなると全然余裕ないんだ、好き過ぎて」
そう言って自嘲気味に笑う。
…好き、過ぎて…?誰が誰を…?え?え?突然の告白に頭が混乱する。
「どうせ進藤に取られるくらいなら早く伝えておけば良かったな。東は進藤と付き合うの?」
そこで初めて部長と目が合った。寂しそうに、苦しそうに微笑む顔を見て思わず部長の頬を両手でそっと包み込む。
頭で考えるより先に身体が動いていた。
「…東…?」
不意を突かれて固まる部長に私は一気に捲し立てる。
部長の家は2度目だが、何回見ても広い家だ。
上がって、と招き入れられてソファーに座るよう声を掛けられる。
上着を脱いでネクタイを緩めながら部長は、
「…東の話の前に俺もちょっと話していい?」
と言う。
「…?」と思っていると、それを肯定と取ったのか私の隣に腰掛けて部長は静かに続けた。
「今朝は進藤に嫉妬して大人気ない態度を取って悪かった」
突然の謝罪と嫉妬、と言う言葉にびっくりする。
「…俺、東のこととなると全然余裕ないんだ、好き過ぎて」
そう言って自嘲気味に笑う。
…好き、過ぎて…?誰が誰を…?え?え?突然の告白に頭が混乱する。
「どうせ進藤に取られるくらいなら早く伝えておけば良かったな。東は進藤と付き合うの?」
そこで初めて部長と目が合った。寂しそうに、苦しそうに微笑む顔を見て思わず部長の頬を両手でそっと包み込む。
頭で考えるより先に身体が動いていた。
「…東…?」
不意を突かれて固まる部長に私は一気に捲し立てる。