クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
あの時奈美はここで、本条さんが蒼介さんを狙っていると言った。
そして昨日も、本条さんが出張中蒼介さんに何か仕掛けてくるかも、そう私に言ったのだ。
「…ふーん、蒼介さん呼び、すっかり板についてんじゃない」
私の抗議はどこ吹く風、目を細めてにやにや私を見る奈美。
「…うっ…」
思わぬ反撃を食らってさっきまでの勢いはどこへやら、すごすごとお通しの枝豆を口へ放り込む私。
「…でも、その情報のおかげで芽衣子は行動しようと思ったんでしょ?」
急に真面目な顔をして言う。
「…うん」
気持ちを伝えないまま本条さんに取られるのは嫌だと、その情報と2人の励ましのおかげですくんでいた私の足は一歩を踏み出すことが出来たのだ。
「本条さんが広岡部長を狙ってたのはかなり前の話!今は企画部の沢渡部長と結婚秒読みらしいよ。芽衣子はそういう社内の噂に疎いから、使えると思ったんだよねー、この古い情報」
そうしてニヤリと意地悪く笑う奈美はやっぱりなかなかの策士だ…
そして昨日も、本条さんが出張中蒼介さんに何か仕掛けてくるかも、そう私に言ったのだ。
「…ふーん、蒼介さん呼び、すっかり板についてんじゃない」
私の抗議はどこ吹く風、目を細めてにやにや私を見る奈美。
「…うっ…」
思わぬ反撃を食らってさっきまでの勢いはどこへやら、すごすごとお通しの枝豆を口へ放り込む私。
「…でも、その情報のおかげで芽衣子は行動しようと思ったんでしょ?」
急に真面目な顔をして言う。
「…うん」
気持ちを伝えないまま本条さんに取られるのは嫌だと、その情報と2人の励ましのおかげですくんでいた私の足は一歩を踏み出すことが出来たのだ。
「本条さんが広岡部長を狙ってたのはかなり前の話!今は企画部の沢渡部長と結婚秒読みらしいよ。芽衣子はそういう社内の噂に疎いから、使えると思ったんだよねー、この古い情報」
そうしてニヤリと意地悪く笑う奈美はやっぱりなかなかの策士だ…