クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
次の瞬間には蒼介さんの顔が目の前にあって、
ちゅ、と唇を奪われた。
一度離れた唇から俺も…と言う声が吐息と共に吐き出され、また唇を塞がれる。
今度は後頭部に手が回され、深く、深く、どこまでも私を味わうようなキス。

「…ふっ、ん…」

気持ち良すぎて声が漏れる。

「…悪い、止まれなくなりそうだから、今はこの辺で」

そう言って私を解放して、まだ瞳に熱い熱と尋常じゃない色香を宿したまま困ったように笑う。

かぁぁぁっ。
顔に一気に熱が集まる。

「…その顔、ダメ…もう、これ以上煽んないで…」

そうして額に手を当てて私からふい、と顔を逸らす。

このまま止まらなくてもいいのにな、そう思ってしまった私は、いつからこんな大胆な女になったんだろう。

完全に、蒼介さんの熱に浮かされている。
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