クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
俺がどれだけヤキモチを妬いていたかということと、隙だらけで瀬野尾につけ込まれていたことも伝えると案の定芽衣子は驚いていた。

俺がどれだけ芽衣子にベタ惚れか、全然分かってない。

「もう離してやらないって、言ったろ?俺の独占欲、甘く見ないで?」

耳元で甘く囁く。抱き締めているから顔は見えないが、恐らく芽衣子の顔は真っ赤になっているだろう。

それに被せて、ちら、と入口を見やりながら、続ける。

「…芽衣子、一緒に暮らそう?」

本当は今日言うつもりではなかったが、ライバルの多い職場に隙だらけの芽衣子。
今日、今この時が牽制する絶好のチャンスだ。

「ほんとは素面の時に言う予定だったけど、今日の芽衣子があんまり可愛すぎるから。しかも、想像以上に芽衣子がモテてるから、焦った。俺だって、芽衣子は俺の彼女だって、手を出すなって触れ回りたい」
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