クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
1.5ーside蒼介
ー半年前のあの日、東を見かけたのは偶然だった。雪でも降りそうな寒さだった、12月のあの日。
取引先から直帰した俺は、家までの帰り道にある保育園に差し掛かった所で、その門から3歳くらいの子供と手を繋いで話しながら満面の笑みで出てくる東を見た。
東は総務部で、営業部の連中から依頼される仕事をいつもそつなくこなし、彼女に任せておけば安心だと専らの評判だった。
仕事中はそこまでの笑顔を見たことがなかったから、不意に出会ったその笑顔に俺は釘付けになった。
帰る方向が一緒のようで、東たちは俺の少し先を楽しそうに笑い合いながら歩く。
すると、耳に心地よいソプラノの声とちょっと調子っ外れの子供の声で「ゆーきやこんこ あられやこんこ」と俺にも聞き覚えのある童謡が聞こえてきた。
楽しそうに歌いながら歩く姿から、俺は目が離せなくなったー
それからだ。オフィスでつい東の姿を探すようになったのは。
仕事中は相変わらず淡々と仕事をこなしているが、同期だという斎藤や進藤と話をする時は笑顔を見せている。
あの子供は東の子供なのだろうか。彼女は結婚しているのか?
どうしても気になって、総務部部長で俺の同期でもある間宮に聞いた。
取引先から直帰した俺は、家までの帰り道にある保育園に差し掛かった所で、その門から3歳くらいの子供と手を繋いで話しながら満面の笑みで出てくる東を見た。
東は総務部で、営業部の連中から依頼される仕事をいつもそつなくこなし、彼女に任せておけば安心だと専らの評判だった。
仕事中はそこまでの笑顔を見たことがなかったから、不意に出会ったその笑顔に俺は釘付けになった。
帰る方向が一緒のようで、東たちは俺の少し先を楽しそうに笑い合いながら歩く。
すると、耳に心地よいソプラノの声とちょっと調子っ外れの子供の声で「ゆーきやこんこ あられやこんこ」と俺にも聞き覚えのある童謡が聞こえてきた。
楽しそうに歌いながら歩く姿から、俺は目が離せなくなったー
それからだ。オフィスでつい東の姿を探すようになったのは。
仕事中は相変わらず淡々と仕事をこなしているが、同期だという斎藤や進藤と話をする時は笑顔を見せている。
あの子供は東の子供なのだろうか。彼女は結婚しているのか?
どうしても気になって、総務部部長で俺の同期でもある間宮に聞いた。