クールな部長は独占欲を隠してる【6/18番外編追加】
そんな俺にチャンスがやってきたのはその半年後。もうすぐ夏になろうかという6月のある日。
あの日と同じく取引先から直帰した俺は、いつもの帰り道を歩いていた。
すると反対側から走ってきた子供とぶつかってしまう。
「創太!1人で走って行ったら危ないからダメでしょ!」
子供の後ろから慌てて走ってきた人物を見て息を呑んだ。東だった。
ーこうして創太くんのおかげで東と仕事以外での接点を持つことができた俺は、1度目の食事の時、何とか2度目のチャンスに繋げることに成功した。
『今日だけじゃなくてまた今度俺にご飯作ってよ』
スーパーでの支払いを俺がしたことによって東が気を遣うから、気を遣わせないために俺がそう提案したと彼女は思っているだろう。
もちろんそういう意図もあったが、本来の目的はあくまで2度目に繋げること。
その2度目のチャンスをいつ生かすか、そう思っていたらそのチャンスは割と早く訪れた。
翌週月曜日、朝イチの会議で使う資料をまとめていたらいつもはこんな早い時間に出社しない東がやってきた。
オフィスで2人きりになるチャンスなんてなかなかないから、ここで行くしかない。
あの日と同じく取引先から直帰した俺は、いつもの帰り道を歩いていた。
すると反対側から走ってきた子供とぶつかってしまう。
「創太!1人で走って行ったら危ないからダメでしょ!」
子供の後ろから慌てて走ってきた人物を見て息を呑んだ。東だった。
ーこうして創太くんのおかげで東と仕事以外での接点を持つことができた俺は、1度目の食事の時、何とか2度目のチャンスに繋げることに成功した。
『今日だけじゃなくてまた今度俺にご飯作ってよ』
スーパーでの支払いを俺がしたことによって東が気を遣うから、気を遣わせないために俺がそう提案したと彼女は思っているだろう。
もちろんそういう意図もあったが、本来の目的はあくまで2度目に繋げること。
その2度目のチャンスをいつ生かすか、そう思っていたらそのチャンスは割と早く訪れた。
翌週月曜日、朝イチの会議で使う資料をまとめていたらいつもはこんな早い時間に出社しない東がやってきた。
オフィスで2人きりになるチャンスなんてなかなかないから、ここで行くしかない。