丸重城の人々~前編~
「相変わらず、綺麗だな…」
「別れたってほんと?」
「うん。信じられないなら、役所に行く?」
「開いてないじゃん?」
「明日にでも。そしたら、また明日も会える」
「バカ///
今何してるの?」
「これでも会社経営者だよ?まぁ、ほめられたもんじゃないけど…」
「あー。そうゆうことね。ヤクザね」
「もう少し、オブラートに包んでよ!」
「いいでしょ。別に」
「ねぇここに来てくれたってことは、チャンスくれんの?」
「もう一度だけ、信じてあげる。
柚希が、自分の気持ちを大切にしてって言ってくれたの」
「そう…さすがだな。柚希ちゃん!嬉しい!」
「ただ、会ってほしい人達がいる」
「わかった!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「みんな、ごめんね…急に。
柚希、覚えてるよね?将大」
「うん…」
「柚希ちゃん、久しぶり!益々可愛くなったね!」
握手を求める、将大。
「え?あの…ごめんなさい…握手は…」
「おい!おっさん!柚に触るな!」
「あ?おっさん?これでもまだ35歳なんだか…」
「おっさんじゃん!俺から見たら、一回り以上も上だし」
中也も言う。
「で?響子。コイツが何?」
玄もめんどくさそうに言う。
「今度はコイツ呼ばわり…。
響子、この男達は何?」

「あー。
柚希にべったりなのが、大翔。柚希の左隣が中也。大翔の弟。で、こっちが玄。
柚希と大翔は夫婦なの。あと、みんな元暴走族よ!毒グモって言ったらわかるかしら」
「へぇーコイツ等が、あの最強の……。じゃあ例の悪魔連中か…」
「そうね…」
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