丸重城の人々~前編~
「わかったよ……あとは知らねぇからな!」
「ンンン……ふぁ…」
「ん…したよ?」
「フフ…大翔ぉ、好き~。
もう一回!」
「もうダメ!これ以上はほんとに止まらなくなる」
「大翔は私のこと、嫌いなの?」
「は?んな訳ねぇだろ?」
「じゃあして!!」
「はぁーわかったよ…」
「ンンン……」
「もういいだろ?寝よっ」
ほんとにヤバイ━━━━━
大翔は必死に理性を保っていた。

フフ…と笑い急に起きた、柚希。
服を脱ぎ出した。
「は?なにやってんだよ!?」
大翔もガバッと起きる。
「大翔ぉ、エッチしよ?」
「はい?ちょっとマジで、寝よっ!柚!」
「え━━。
嫌なの?私とエッチ」
「いや、だから!今日はやめよ?明日いっぱい愛し合おう!」
「や!今!!」
下着姿になった柚希は、今度大翔のTシャツに手をかけた。
「はい、大翔!バンザーイ!」
「は?やだよ!」
「バンザイ!して!!」
「ダメだ!」
すると今度は、大翔の膝に跨がってきた。
そして、大翔の頬や額、鼻などキス責めし出した。
「ちょっ…柚…!」
「だってこうすれば、煽られるんでしょ?」

もう……限界を越えていた。
「柚が悪いんだからな!」
「え…?」
「やめてって言っても、止まらないから…」
「ンンン……あ…ふぁ」
そのまま貪るように、キスをする。

あー、クラクラする。
まだ柚希の中にある、酒が口唇から伝ってくるような感覚。
頭がボーッとして訳がわからなくなる。
でも口唇を離せない。
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