丸重城の人々~前編~
「なんで、中也が出てくるの?」
「あ、プレゼント買いに付き合ってくれたお礼に、ピックケースプレゼントしたの。
その時の中也くんとそっくりだったから…!表情も言葉も」
プレゼント?
中也に?
いや、柚希の性格だ。ほんとにお礼のつもりで渡したんだろう。
でもきっと中也は、今の俺と同じ感情でお礼の言葉を言ったはず。
愛しくて、この財布を柚と同じように宝物のように使おうと。
大翔と中也は、性格が似ているところが多い。
でも女性のタイプや今まで付き合った恋人は、被ったことがない。
でも柚希に関しては、中也も心惹かれていた。
だから最初は二人で柚希の心を必死に溶かして、柚希を手に入れようとしていたのだ。
結果柚希は大翔を好きになったのだか、中也もなかなか諦めきれないでいる。
それを大翔も感じ取っているのだ。
「他には?」
「え?」
「中也に何かされてない?」
「ううん。一緒に買い物付き合ってくれただけだよ?」
「そう」
「私、なんか変なこと言った?」
「ううん、帰ろ」
「?」
「………ところでさ、中也と買い物行った時、大丈夫だった?人多かっただろ?」
「うん、中也くんの服握らせてもらったから…」
「服か…」
服ならまだいいか……
「あ、でも、帰りは手を繋いでくれた。
不安だろうからって」
は━━━?
「あ、プレゼント買いに付き合ってくれたお礼に、ピックケースプレゼントしたの。
その時の中也くんとそっくりだったから…!表情も言葉も」
プレゼント?
中也に?
いや、柚希の性格だ。ほんとにお礼のつもりで渡したんだろう。
でもきっと中也は、今の俺と同じ感情でお礼の言葉を言ったはず。
愛しくて、この財布を柚と同じように宝物のように使おうと。
大翔と中也は、性格が似ているところが多い。
でも女性のタイプや今まで付き合った恋人は、被ったことがない。
でも柚希に関しては、中也も心惹かれていた。
だから最初は二人で柚希の心を必死に溶かして、柚希を手に入れようとしていたのだ。
結果柚希は大翔を好きになったのだか、中也もなかなか諦めきれないでいる。
それを大翔も感じ取っているのだ。
「他には?」
「え?」
「中也に何かされてない?」
「ううん。一緒に買い物付き合ってくれただけだよ?」
「そう」
「私、なんか変なこと言った?」
「ううん、帰ろ」
「?」
「………ところでさ、中也と買い物行った時、大丈夫だった?人多かっただろ?」
「うん、中也くんの服握らせてもらったから…」
「服か…」
服ならまだいいか……
「あ、でも、帰りは手を繋いでくれた。
不安だろうからって」
は━━━?